阿寺山地 西俣山(1505.7m) 2014年10月18日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 7:48 ゲート−−8:09 西俣林道分岐−−9:46 1390m尾根 9:52−−10:34 西俣山(休憩) 10:49−−11:09 林道−−12:06 西俣林道分岐−−12:27 ゲート

場所岐阜県下呂市(旧小坂町)
年月日2014年10月18日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場ゲート前に駐車スペースあり
登山道の有無林道から山頂間は無し
籔の有無林道から山頂間は笹藪
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント若栃谷〜西俣谷沿いの林道から往復。標高約1400mまで林道歩きでその後が山頂まで笹籔漕ぎ。うっすらと獣道はあるが作業道は無し。尾根の東側が比較的笹が薄いので尾根直上より東側が歩きやすい。山頂も笹藪に覆われて展望なし。帰りに林道でカモシカに接近遭遇




若栃沢沿いの林道のゲート 右が西俣沢方面の林道
これが林道名のようだ 林道から見た西俣山
1380m鞍部から北に向かう作業道入口 1380m鞍部から見た木曾御嶽山
1380m鞍部から西俣山方向。法面 法面を登って笹藪に突入
尾根上は植林+笹藪 1442m峰
目印 目印
1420m鞍部からの登り 熊棚
熊の爪痕 笹藪が続く
西俣山山頂 西俣山三角点
山頂標識 山頂標識の裏側
帰りは東斜面を下る 東斜面も植林+笹藪が続く
そろそろ尾根末端 沢に挟まれた尾根末端
穏やかな沢を下る 林道に出た
林道で出会ったカモシカ。5分くらいにらめっこ やっと去って行った
ゲート到着 数分で鍵が開いてしまった!


 阿寺山地の正確な範囲は知らないが、私としては北限は若栃谷源流の1426m峰東西どちらかの鞍部付近と考えている。この付近には登山道があるとは思えない1500mを越える山がいくつかあり、このエリアは道がなければ笹藪なのは容易に想像がつく。残雪期に狙うのもいいが下界の植林地で花粉が飛んでいるだろうし、林道が山奥まで達しているので藪漕ぎ距離はそれほど長くない。残雪期と違って林道は奥まで入れるのも無雪期のいいところ。ただし、林道入口にゲートがあるのが普通だが。

 まずは西俣山を目指す。このエリアは関東から遠い。高速道路をめいっぱい利用する場合、中津川ICで降りて北上するパターンだと思うが、最短距離で行くなら伊那ICで降りて権兵衛トンネルを抜けて木曾に入り、開田高原経由だろう。ただし濁河温泉への道が噴火後も夜間通行できるのか不安があり、遠回りだが鈴蘭峠経由で入ることにした。道は良好だが山間部のカーブが多いので速度は出ない。また、道路の温度表示は0℃ギリギリで、濁河峠経由で入っていたら気温はマイナスだっただろう。路上に沢水が染み出る場所は確実に凍結しているだろう。まだ夏タイヤなので凍結個所はヤバい。先週の台風通過後に急に冷え込んでいる。

 湯屋温泉を通過してなおも奥の林道へ。どこでゲートが出てくるのか不明で入れるところまで入る予定だが、意外にもなかなかゲートが出現しない。集落からかなり奥に入ったところでようやくゲートが登場、カーナビによると若栃谷を渡る橋までそれほど距離はない。思った以上に林道歩きを節約できた。ゲート前の駐車余地で仮眠。

 翌朝、ここでも冷え込んで0℃近くまで下がっていた。そろそろ朝飯も暖かい物が欲しくなり久しぶりに火を使う。西俣山は山頂に近い位置まで林道があるので大半が林道歩きで最後の詰めだけが尾根上の藪漕ぎ。藪の濃さはどのくらいか。これは行ってのお楽しみ。事前にネットで検索をかけたが1件しか発見できず、その記事によれば尾根上は道はなく笹藪だという。

 林道はダートだが普通車でも走行可能な路面状態で、それなりの頻度で車が入っているのをうかがわせる。2週続けての台風襲来でもこの辺は被害がなかったようだ。橋を渡ってなおも進むと右に林道が分岐、目的の西俣林道だ。こちらの路面状態も良好だった。あとは林道の最高点まで延々と歩く。開けた場所からは若栃山と思われる山が見えたがあれは明日の予定。高度が上がると林道から木曾御嶽が見えた。ここからだと噴煙(今は水蒸気か?)を上げる地獄谷は三浦山の尾根に邪魔されて直接は見ることはできないが、立ち上る白い煙が良く見えた。遠くから見る分にはいいのだが、あの煙には火山性ガスが含まれているし、今は少なくなったろうが火山灰も入っているだろう。なお、この付近には降灰の形跡はなかった。まあ、もし灰が降ったとしても2回の台風の雨で流されただろうけど。

 結局、最後まで林道は普通車でも走行可能な状態で1380mの峠に到着。北に伸びる尾根上には刈り払われた作業道があるが、これから向かう林道法面には尾根に上がる道が無く梯子の残骸らしき物体が立っているだけで、ガレたまずは法面を這い上がる必要があった。登り易そうなやや東側からよじ登って最初から濃い笹藪に突入、ここは林道縁で日当たりが良いので特に藪が濃い。また、先週までの鯉子山周辺と違って笹が太く固く、根曲がり竹に近かった。こちらの方が積雪が多いからだろうか。

 尾根に乗ると植林帯だが道は全く無し。檜植林の下は一面の笹藪だ。昔は作業道があったのかもしれないが、今はその痕跡もない。ただし薄っすらと獣道があるのでそれを利用させてもらう。この尾根は直上から西側の笹が濃く東側が薄いので、概ね東側を進むのが肝要と言えよう。たまに非常に濃くて倒れた笹藪地帯があるが、獣道はそれを東から迂回していた。またに古びた赤布が登場し、無雪期に登る人がいることがわかる。

 1442m峰を越えて緩やかに下り、鞍部付近で左に曲がるところが一番の激笹藪で、ここは素直に東側に下ったところを迂回するのが正解。その後も尾根のやや東側を登っていく。高度が上がると西斜面は唐松植林に変わるが、そうなると西斜面の笹がいっそう深くなりずっと東を巻くように進んでいく。東側だと笹の密度はそれほど濃くなく、両手でスムーズに平泳ぎが可能だった。おまけにもう日が高い時刻で笹の朝露は消えていて濡れることもない。ただし笹藪の埃だけはしょうがない。たまに咳き込むのは我慢だ。

 植林されているがほとんど手入れされていないようで、檜樹林の中にコナラやミズナラなど落葉広葉樹が入り込んでいる。藪を書き分けて進んでいると地面にこれらの広葉樹の枝が折れて落ちている場所があった。上を見上げると熊棚あり。木の幹を観察すると熊が木登りした爪痕が残っていた。これは今年の木登りの跡で、近くの落葉樹には軒並み熊棚があったので、この近くのドングリが生る木には片っ端から登ったらしい。しかし、基本的にここは植林なのでそのような木は少なく熊の餌は少ない。こんなところで餌を探すより、もっと場所を選んだ方がいいだろう。

 傾斜が緩んでもまだ三角点が現れず笹薮の中を水平移動し、僅かに登って山頂に到着。ここも今まで同様に植林と笹藪。しかし山頂部の笹は少し薄く、もしかしたら昔誰かが刈り払ったのかもしれない。三角点は見えていた。近くの立ち木には1つだけ山頂標識あり。これは鯉子山、阿岳の両方にあったものと同一だ。おそらく岐阜県東部の藪山にはかなりの確率で登っている人だろう。山頂は植林に囲まれて展望皆無。これも想定内だがやっぱり寂しい。あまり疲労は感じないが山頂で休憩。気温は低くて水の消費もほとんど無し。藪漕ぎするのにちょうどいい季節になったものだ。

 帰りは往路を戻らず最短距離利で林道に下ることにした。これは東斜面の笹がやや薄いので、尾根上を戻るより楽だろうと考えたからだ。山頂から東に落ちる小尾根を下ってみることにした。

 実際には山頂の北側に小さなピークがあり、そこから東へ下った。最初は尾根が不明瞭で方位磁石だけが頼り。笹の濃さは今までと同程度でもしかしたら薄くなるかと期待したがそれはなかった。ただし濃くもないので下りは比較的スムーズだ。ただしたまに笹が絡んだ場所があって足が抜けなくなったりする。一面の植林だがここも作業道には遭遇しなかった。

 この尾根末端は沢に消えてしまうのだが、その沢の状態だけが少し気がかりだった。沢から林道までの距離は短く、地形図の等高線を見る限り傾斜は緩やかだが滝が絶対にないとも言い切れない。ま、高巻き不能なんてことはないだろう。

 尾根が狭まり両側から沢が迫ってくると尾根末端。滑りやすそうな岩に気をつけて潅木に掴まって沢に降り立つ。少なくともここより下流は沢は比較的穏やかで歩きやすそう。水量も少なく適当に渡渉が可能だった。2箇所ほどごく小さな滝があって右岸側から通過して林道に降り立った。往路と比較してこの斜面は距離は短く笹の濃さは同程度だが、傾斜がきついので登りの藪漕ぎは苦労するかもしれない。どちらが良いかはなんとも言えない。

 あとはのんびり林道歩き。風も無く穏やかな晴れ間に恵まれ、日当たりのいい場所で快適な体感温度だった。他に登山者はなく、週末は林業作業もお休みらしく車も皆無だった。

 ゲートに到着後、着替えてゲートの構造を観察。左右からバイクが通過できるか微妙な隙間だった。鍵は南京錠ではなく3桁の数字によるリング式ダイヤル鍵。もう2度と使うことはない林道だが試しにリングを回していたら2,3分で鍵が開いてしまった! 何かの間違いではないかと一度鍵を掛けてリングを適当に回してしっかり施錠されることを確認、先ほどの数字に合わせなおすとやっぱり開くではないか。どうせ開くなら畑薙ゲートの番号鍵がありがたいのだが・・・・。

 

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